家で洗ってしまったウールのチュニックを元に戻してほしいという依頼です。
ウール100%ではなくアクリルも入った生地でした。
ウール100%のものは縮むとかなり厄介ですが今回のものは混紡ということで戻る可能性は高いです。
型にはめて蒸気をあて伸ばしますがこのチュニックは型よりも大きく・・・手で伸ばしていきます。
こういった物が縮んだ場合
縦に縮んでいるのか、横に縮んでいるのかが問題です。
ウールの多いものは修正してもまた元に戻ろうとして縮んでいきますが
修正時に縮んだ方を伸ばすと逆の方が短くなるということになります。
例えば
- 縦に縮んだものを横に伸ばすと丈が短くなってしまいます。
- 横に縮んだものを縦に伸ばすと幅が短く成ります。
今回のものはウール100%ではなくアクリルが入ったものです。
このアクリルは特性が一旦伸びると元に戻らないという性質を持っています。
アクリルのおかげで今回伸ばしたものが戻らず具合よく収まりました。
胸囲43センチになったところを46センチにまで伸ばし
お腹周り45センチを48センチにしました。
お客様も3センチほど知人だということをおっしゃりましたのでちょうどいい感じで戻りました。